又、ドイツの話であるが、ドイツの交通手段の競争は、
アウトバーンと鉄道と航空である。
鉄道のトップは、『市内、近郊は、市営の電車に任せ、
遠距離は、400kmまでは、空路に勝てる。』という。
勿論、市内は別にして、アウトバーンにも勝てる。
環境、ガソリン代からも更にそうなるかもしれない。
だから、アウトバーンの通っている田舎の何もない土地に
特急の線路を作り、停車駅を作る。
駅周辺は土地が安いので広大な青空駐車は無料、
マックと小さなスーパー程度しかない。
人は、町の中から、車でそこまで無料のアウトバーン
で来て、列車に乗り換えて、300km先の目的地へ向かう。
確か、300km以上列車に乗ると、降りた市の周辺の、
相当な範囲での市営電車の無料の切符が付いてくる。
いきなり、デユッセルドルフから、ミュンヘンまで
500kmを移動する人は、最初から、飛行機に乗る。
そして、路面電車に乗る。
要は、こういう具合に、交通手段の共生が図られている。
だから、無駄な空港を作って、新幹線と競争しよう
なんて事は少ない。
例えば、EC本部のあるブラッセルから、世界へ飛び立つ
お客を獲得するために、フランクフルトまで特急を走らせ、
フランクフルトの空港の横に、駅を作り利便性を追求する。
この間の所要時間は、2時間半であり、これなら飛行機は
負けるので、無理なブラッセル空港の拡張もしない。
一方、鉄道も、『早割り』に余念がない。
通常、東京から広島くらいの距離でも、うまく早割を
使うと29ユーロ(約4000円)で行ける。
飛行機も、早割りを利用すれば、ドイツ国内から、
イギリスでもイタリアでも1ユーロ(135円)で
いけることもある。
信じない方も多いと思うが、これは間違いではない。
お金のない人は、ないなりに、生活を享受できる社会が、
ヨーロッパである。
前原さんの役割は、道路、航空、鉄道の共生の
基本的な考えを示すことである。

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