どのテレビ局も犯人探しと足取りを追いかけ、
報道に血眼である。知識人たる人たちも、テレビの
コメンテーターとして、もっともらしい事を言っている。
しかし、この種の問題に対して、「知識人」は、
物の本質=奥底、に迫る問題にアプローチを
試みなければならない。
即ち、社会的背景を鋭く描き出すこと、そして、
その重要な一つの問題は、「死刑廃止論」である。
殺された被害者の家族の全てが望むこと、
一生背負わざるを得ない人生の悲しみを、
100万分の1でも救う事実は、「犯人の死刑」である。
それをなくして、殺された子供の肉親は、
一生癒されることはない。
せめて、自分の子供の境遇と同じ事、
つまり「死」で、僅かに100万分の1だけ
救われるかもしれない。
死刑廃止論者は、自分の子供が、今回の事件の
ような状況で殺されたことを想像してみるがよい。
それでも、「死刑廃止」を主張できるだろうか?
こういう死刑廃止の可否を論ずる最良の時期に日本の
“知識人”はマスコミで問題提起をするべきである。
ドイツのセンセーショナル週刊誌“シュテルン”や、
“フォーカス”は、常にこういう取り上げ方をする。

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